エンジンがかからないのは問題外ですが、環境にも大きな影響を及ぼしています。排出基準を守るためにはプラグコンディションを最適に保たなければなりません。プラグの電極が消耗するとイグニッションコイルへの要求電圧が増大して、点火ミスやプラグリークが発生します。結果、燃費不良やエンジンの調子が悪くなります。プラグは徐々に消耗が進むので気づきにくいのです。プラグの交換時期は使用状況によって異なりますが2~3万kmが目安です。
エンジンが調子よく回って、どのような走行条件でも最適なエンジン温度を保たなければなりません。その主役を担うのがファンベルト。ファンベルトが摩耗、あるいは切れると、エンジンは異常な音を発したり、突然停止いたします。高速道路の故障原因でトップの悪名を冠しています。ベルト類の寿命は、車種や使用状況によってさまざまですが「不良箇所」で示すように、エアコンやパワーステアリングベルトもほとんど同時期に摩耗しますので、ベルト関係は一緒に交換することが大切です。
エアクリーナーを最初に装着したのは米国です。西部劇でおなじみですが、埃や砂塵の広い荒野を走行するとシリンダがすぐに摩耗しました。そこで開発されたのがエアクリーナーです。はじめはオイル層を設けた不効率なものでしたが、すぐに現在のようなフィルタ方式が出来ました。この技術はエンジンにとって画期的な開発でエンジン寿命が飛躍的に改善されました。フィルタが詰まると、吸気が不十分になるため燃費不良や出力が低下します。エア・クリーナーの交換は使用状況で異なりますが3万km程度が目安です。